こんにちわ。 最近はうまく元気が出ずにビジネス書や小説が頭に入らず、誰かが書いた日記のようなエッセイを気持ちよく読んでいます。
今日はずっと外にも出ていなくて女子力だだ下がりだなぁと思っていた私の目に飛び込んでいた素敵な装丁の本をご紹介させていただきます。
「おしゃれ」と「おめかし」の違いとは
この本の中で川上さんは「おしゃれ」と「おめかし」の違いについて、
おしゃれってやっぱり他人の評価が入っている気がするんですよ。「あの人、おしゃれやな」と言われて初めておしゃれになるというか。でもおめかしには、主体性がある。自分にしかわからないおめかしもありますよね。(中略)自分がいいと思うもの自分だけで肯定できるのがおめかしだと思います。
と述べていました。うーん、なるほど。
「おしゃれ」と「おめかし」、私はこの2つの言葉を使い分けたことはありませんでしたが、言われてみると「そうだそうだ、まったくもってその通り、私もそう言いたかったんだよ」と思うから不思議です。
「おしゃれ」というとなんだか時代の流行をさらりと取り入れていたり、ちょっとスパイスがきいていたり、斬新で新しくてモードな格好をしているとという印象があって「私はおしゃれとは無縁だな・・・」と思っていましたが、自分がいいものを身につける、と言う点でみると私も日常的に「おめかし」をしているな、と思いました。
私は結婚して子どももいて、なりふり構わず生活と育児に追われていて「モテ服」なんて着る機会も着る必要もなく「あぁ、もう『女』の前線は遥か彼方・・・おしゃれなんて必要ないものになってしまったのね」なんておもっていたのですが、おめかしならいつでもどこでも出来る!と気付きました。
私の小さな毎日の楽しみはお気に入りのセットアップの部屋着を着ることです。
なんだかこのセットアップを着ているとちょっとかっこよくなって、まるで中村アンさんにでもなったような気がするのです。(うでまわりはちょっと窮屈で動きにくいけど)
こういうちょっとした高揚感を味わうのはれっきとした「おめかし」ですよね。そう思えるとモテ服は着られなくなったけど、ある意味『世間一般・大衆からよく見られたいと思っていた女の子』から『個』になれたような気がするのです。
お母さんってどんな色?
この本の巻末に収録されている対談の中に「記憶を呼び覚ます洋服たち」というテーマがあります。服にはある種の記憶喚起装置としての意味も含まれているのではないか、というお話でした。
昔の写真をみると「この服は見覚えがある」「この服は覚えていない」などどんなイベントで写真を撮ったのかイベントの内容より、洋服の記憶があるかないか、ということに焦点があたるという話です。きっと皆さんにも身に覚えがある体験なのではないでしょうか。
翻って私は自分の母が何色のイメージ?と聞かれると「黄色」を連想します。それはどうしてかというと、私が幼少期の頃、母は黄色いトレーナーを着ていたり黄色いコートを着ていたからなんですよね。その服の色がそのまま母のイメージになっています。そして母になった今私も自然と明るい色の服を着る機会が増えたように思います。
何気なく着た服が時には一生記憶に残るその人のイメージを作り上げるとは・・・。服の威力、おそるべし。
マネしたい「おめかし」
この本は著者、川上さんのスタイルブックのようなもので、2008年から2014年までの川上さんのおめかし奮闘記となっています。そんな本書の中からみつけた「私もマネしたいおめかし」をご紹介したいと思います。
- ちゃんとしたパジャマ(ネグリジェ)ーこうなってくるともう。15年も肌身ぴったり、寝起きを共にしているせいか、私の成分がじわじわと移っているという不思議な感覚までもがし始めているというか、ネグリジェなんだけどまるっで一緒に生きているような気分になるのよ
そんな相棒みたいな服、欲しい・・・! - 3万円の下着ーあのパンツのスペシャル感ったらなかったな。すごかったな。3万円を直にはく、という行為に緊張したものな。
お金を直にはくっていう考えをしたことなかったな。贅沢、やってみたい。 - シルクの洗い方ースチームアイロン(130〜140℃、ドライアイロンは避ける)絹は5,000年水っで洗われてきたのです。ぜひ水洗いしましょう。水温は25〜30℃、シャンプーなどの中性洗剤を少しで押し洗い、脱水はほんの少しで水が少し垂れる程度に。家蚕絹は日陰干し、野蚕絹は直射日光でも大丈夫。
シルクのものなんてないけれど、シルク欲しい - 高級洗剤で枕カバーを洗う
- 高い買い物の時は日割り計算
- VUITTONはゴシゴシ洗っても大丈夫
- バスローブではなくガウンをはおる
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