The Book'n Den

今WPからお引っ越し中です

わたしサイズの生活を ちゃくま 著『簡単に暮らせ』


私は今年の4月に引っ越しをしたのですが、近くの図書館に寄る際には必ず「暮らしにまつわる本」を1冊借りることにしています。

新しい生活に慣れるため、小さな子どもと一緒に暮らすためのライフハックを知るため、時短家事を学ぶため、代わり映えのしない毎日を好きになるために始めたこのマイルールですが、最近とても良い本に出会えたのでご紹介したいと思います。

 

簡単に暮らせ

知識ではなく知恵

生活に関するライフハック本をたくさん読んでいると、前半では暮らし方の極意について少し解説をし、後半の大部分を掃除・収納の技術、着回しコーディネートのやり方の解説で占めているものが一定数ありました。

もちろん掃除・収納、おしゃれの方法・技術も知りたいのですが、私が参考にしたかったのは掃除・収納・おしゃれのライフハックなのです。もっと突っ込んで言うと、「こうすれば掃除・収納・おしゃれがスルッと出来る」というモチベーションの上げ方でした。

(私が知りたいのは洗剤はクエン酸と重曹でバッチリ!とかおしゃれで使える色は2色まで!とかそういう小手先の知識ではないんだよ・・・おばあちゃんの知恵的なものが欲しいのだよ・・・)

この本は8章に分かれていて、「思考・家事・時間・人間関係・減らすとは?・着る・掃除洗濯・まとめ」とそれぞれの章でこうしたらいいよ、というハックを教えてくれています。

家事には家事に関する考え方や方法が書かれているのですが、家事だけに通じるハックではなく、掃除洗濯をする時にも応用できるハックもたくさん紹介されているのでトータルとして生活の質が上がったように感じられました。

わたしが真似したいハック

・200mlのマグを持ち歩く

節約でマグを持ち歩いている人は多いと思いますが、どのくらいの容量のマグを持ち歩いていますか?私は350mlのマグを持ち歩いていました。でも350mlのマグを持って行って中身を飲み切ったことはありません。いつも少量残してしまうのです。しかも地味に重い。

この本に「200mlならば、コンパクトでかさばらず軽いのでお手軽です。それ以上の飲み物が必要な場合には自販機で買うことにしています」とあって、「そうか、足りなければ買えばいいのか」と目から鱗が落ちました。私はマグがあるのに自販機で飲み物を買うことを敗北か何かと勘違いしていたようでした。

・時間の決まりのないものほど、早い時間に済ませること

ここ数年で一番のブレイクスルーでした。ついつい買い物など「暑いし午後でいっか・・・」とダラダラ時間を伸ばしてしまっていたんですよね。でも後回しにすればするほど気が重くなってしまって憂鬱に。

特に「何時まで」という決まりがないものほど、可能な限り早い時間に済ませてしまいます。そうすると帰宅してもまだまだ時間に余裕があるという状態になります。これが、仮に昼ごろや午後になってからの買い物や外出だと全てが中途半端になります。そうすると1日のうちの自由時間が減ります。

まさにこの本に書いてある通りなんですよね・・・。この文章に出会ってからは何でも前倒しを意識してやるようにしています。

 

簡単とは?

この本のタイトルにも使われている「簡単」というワードですが、「簡単」って実は一番難しいですよね。私はこの「簡単」を「わたしの気持ちが楽」という風に受け取りました。普通はこうだよな・・・と考えず、私がやりやすい、負担にならない、を大切にしたいと思います。

「私が」「私が」としてしまうと何だか自己中心的なイメージですが、まずは「私の気持ちが」優しくなることで他の人に対しても優しくなれるのではないかなぁと思っています。

 

運を味方につけて絶好調な毎日を! 中野信子 著『科学がつきとめた運のいい人』

こんにちわ!みなさんは運がいい方ですか?

運が良い、悪いって実は科学的に証明出来るんですって。今日は脳科学者の中野信子さんが書かれた「科学がつきとめた運のいい人」という本をご紹介します。

ここでは本書の中から私が覚えておこうと思ったポイントをいくつか挙げてみたいと思います。

 

 運のいい人は、みな、自分を大切にしている

自分を大切にするというのは、自分に心を配ること、例えば身だしなみに気をつけたり、健康に配慮した食事を心がけたり、身の回りを整理整頓することです。

そしてそのベースには自分の愛情が必要です。自分のことが嫌いな人は、自分を大切にはできません。

自分を大切に扱うには、まずは自分で自分を好きになることが大事なのです。

(本文p68引用)

「自分を大切にしよう」とよく耳にしますが、こんなに簡単なことで良いんだ!という驚きがありました。

心を安定させるセロトニンを摂ろう

セロトニンは心のバランスを整え、安心感をもたらすために、幸せのホルモンなどとも呼ばれます。運を良くするためには必須の物質、とも言えるでしょう。

セロトニンは不規則な生活を送っていると出にくくなってします。早寝早起きの規則正しい生活を送ることが大事と言うのは、この点からも言えることなのです。

セロトニンはトリプトファンという必須アミノ酸からできています。必須アミノ酸とは体内で作られないため食物から取る必要があるアミノ酸です。

トリプトファンは赤身の魚や肉類、乳製品などに含まれています。そしてセロトニンの合成にはビタミンB6も必要なので,ビタミンB6が含まれる食品(にんにく、唐辛子、ごまなど)をうまく組み合わせて食べると良いでしょう。

(本文p89〜92抜粋引用)

運とは少し別の話になりますが、いつもご機嫌で過ごせたらそれだけでハッピーな気持ちになれますよね😊

ハッピーな気持ちになれるように幸せホルモンのセロトニンを出せるよう食生活に気をつけようと思いました。

他にも「不安は生理現象と割り切る」という一文があったのでこれもメモ。

ランダムウォークモデルを心に止める

コインを投げた時、表が出る確率と裏が出る確率はともに2分の1ですね。それをグラフにすることをイメージしてみましょう。例えば1万回コインを投げた時、表が出たら+1点裏が出たら− 1点と進んでいくように点をプロットしていくといった調子です。さていったいこの点はどんな動きをするでしょうか?

大半の人は、0を中心とした狭い範囲を行ったり来たりする、とイメージしがちです。しかし、これは正しいモデルではありません。マイナス一万からプラス一万までの広い範囲を点は動く可能性があるので、0を中心とした範囲に点がとどまる確率はごくわずかなのです。

実際にコインを投げてみると、 +200から300点あるいは− 200から300点に落ち着く形になる場合が多くなります。

運がいい人はマイナスの出来事が続いていても簡単にゲームから降りません。負けが続いているときには最小限の損失になるよう努力し、次のチャンスに備えるのです。

つまり、運を手に入れられるかどうかは、その人がもともと持っている運の良し悪しではなく、「 ゲームを降りるか、降りないか」の差に過ぎないのだ、とも言えるのでしょう。

(本文p174〜177抜粋引用)

うまくいくこと、うまくいかないこと、両者があって当たり前。少し上手くいかないからといってすぐに投げ出すのではなく、「今は運が向いていない時」と割り切って淡々と続けられるようになりたいです。

 

 

自分をご機嫌にするおめかし 川上未映子 著『おかめかしの引力』

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こんにちわ。 最近はうまく元気が出ずにビジネス書や小説が頭に入らず、誰かが書いた日記のようなエッセイを気持ちよく読んでいます。

今日はずっと外にも出ていなくて女子力だだ下がりだなぁと思っていた私の目に飛び込んでいた素敵な装丁の本をご紹介させていただきます。

 

「おしゃれ」と「おめかし」の違いとは

この本の中で川上さんは「おしゃれ」と「おめかし」の違いについて、

おしゃれってやっぱり他人の評価が入っている気がするんですよ。「あの人、おしゃれやな」と言われて初めておしゃれになるというか。でもおめかしには、主体性がある。自分にしかわからないおめかしもありますよね。(中略)自分がいいと思うもの自分だけで肯定できるのがおめかしだと思います。

と述べていました。うーん、なるほど。

「おしゃれ」と「おめかし」、私はこの2つの言葉を使い分けたことはありませんでしたが、言われてみると「そうだそうだ、まったくもってその通り、私もそう言いたかったんだよ」と思うから不思議です。

「おしゃれ」というとなんだか時代の流行をさらりと取り入れていたり、ちょっとスパイスがきいていたり、斬新で新しくてモードな格好をしているとという印象があって「私はおしゃれとは無縁だな・・・」と思っていましたが、自分がいいものを身につける、と言う点でみると私も日常的に「おめかし」をしているな、と思いました。

私は結婚して子どももいて、なりふり構わず生活と育児に追われていて「モテ服」なんて着る機会も着る必要もなく「あぁ、もう『女』の前線は遥か彼方・・・おしゃれなんて必要ないものになってしまったのね」なんておもっていたのですが、おめかしならいつでもどこでも出来る!と気付きました。

私の小さな毎日の楽しみはお気に入りのセットアップの部屋着を着ることです。

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なかなかエッジが効いているでしょ・・・!

なんだかこのセットアップを着ているとちょっとかっこよくなって、まるで中村アンさんにでもなったような気がするのです。(うでまわりはちょっと窮屈で動きにくいけど)

こういうちょっとした高揚感を味わうのはれっきとした「おめかし」ですよね。そう思えるとモテ服は着られなくなったけど、ある意味『世間一般・大衆からよく見られたいと思っていた女の子』から『個』になれたような気がするのです。

お母さんってどんな色?

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この本の巻末に収録されている対談の中に「記憶を呼び覚ます洋服たち」というテーマがあります。服にはある種の記憶喚起装置としての意味も含まれているのではないか、というお話でした。

昔の写真をみると「この服は見覚えがある」「この服は覚えていない」などどんなイベントで写真を撮ったのかイベントの内容より、洋服の記憶があるかないか、ということに焦点があたるという話です。きっと皆さんにも身に覚えがある体験なのではないでしょうか。

翻って私は自分の母が何色のイメージ?と聞かれると「黄色」を連想します。それはどうしてかというと、私が幼少期の頃、母は黄色いトレーナーを着ていたり黄色いコートを着ていたからなんですよね。その服の色がそのまま母のイメージになっています。そして母になった今私も自然と明るい色の服を着る機会が増えたように思います。

何気なく着た服が時には一生記憶に残るその人のイメージを作り上げるとは・・・。服の威力、おそるべし。

マネしたい「おめかし」

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この本は著者、川上さんのスタイルブックのようなもので、2008年から2014年までの川上さんのおめかし奮闘記となっています。そんな本書の中からみつけた「私もマネしたいおめかし」をご紹介したいと思います。

  • ちゃんとしたパジャマ(ネグリジェ)ーこうなってくるともう。15年も肌身ぴったり、寝起きを共にしているせいか、私の成分がじわじわと移っているという不思議な感覚までもがし始めているというか、ネグリジェなんだけどまるっで一緒に生きているような気分になるのよ
    そんな相棒みたいな服、欲しい・・・!
  • 3万円の下着ーあのパンツのスペシャル感ったらなかったな。すごかったな。3万円を直にはく、という行為に緊張したものな。
    お金を直にはくっていう考えをしたことなかったな。贅沢、やってみたい。
  • シルクの洗い方ースチームアイロン(130〜140℃、ドライアイロンは避ける)絹は5,000年水っで洗われてきたのです。ぜひ水洗いしましょう。水温は25〜30℃、シャンプーなどの中性洗剤を少しで押し洗い、脱水はほんの少しで水が少し垂れる程度に。家蚕絹は日陰干し、野蚕絹は直射日光でも大丈夫。
    シルクのものなんてないけれど、シルク欲しい
  • 高級洗剤で枕カバーを洗う
  • 高い買い物の時は日割り計算
  • VUITTONはゴシゴシ洗っても大丈夫
  • バスローブではなくガウンをはおる

 

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株式投資で日本の未来を予測する たけぞう 著『50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資』

こんにちわ、さっちーです

2022年に始めたことの一つに「株式投資」があります。(なんかこう言うとかっこいいね!)何を隠そうこのわたし、実は新卒で証券マンをやっていたのです!!

とは言え、証券を専門にしていたのは遥か過去。知識も情報もだいぶ古くなりました。また、証券マンとは言え自分の資金を投資するのは怖く、ほとんどROM専の証券マンだったので株取引は初心者なのです。そんな私も一念発起し、株取引きを始めました!いろいろな本を参考書代わりに読んでいます。

今回はそんな株取引でで参考にしているたけぞうさんの本をご紹介したいと思います😊

自分自身大事なことを忘れないように覚えておきたいところを抜粋&コメント✏️

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今後当たる株を見抜くヒントは政府のHPにアリ!

たけぞうさんはこれから上がる株のヒントは政府のHPにあると教えてくれました。政府が国レベルで資金を投入し改善したいこと、推し進めたいことが書いてあるのが政府のHPなんだそう。

政府が資金を投入する=政府が「キミ、頑張りたまえ!」と期待を込めているのでその分野は成長が期待できるのだそうです。

とは言え、政府のHPなんて見たことないよ・・・難しくない?と、思いますよね!私も思います。そんな超ビギナーな私でも超簡単に見れる方法が本には記載されているのでご紹介します👇

1、財務省のHPを見る

財務省のホームページにアクセスします。「予算・決算」を選択。さらに「予算31年度予算」から「政府案」さらに「平成31年度予算政府案」をクリックすると平成31年度予算のポイントが表示されます。

2、経済産業省のHPを見る

また経済産業省のホームページを見ても良いでしょう。トップに「注目ワード」と言う項目があり、経産省がその時点で力を入れている政策が分かります。

トップからは「政策について」を選び、さらに「予算・税制財政」をクリックします。そして「予算」という項目から例えば「平成31年度予算」を選びクリックすると平成31 年度経済産業省関連予算等の概要が表示されます。

この中から経済産業省関係平成31年度予算のポイントを見てみましょう。するとどのような事案にいくらの予算がついたのか、前年度の予算との増減が分かります。予算が増えているものや新規の事業に注目しましょう。

3、首相官邸HP、未来投資会議を見る

予算が決定し、支援を実行していく具体的な計画案は首相が議長を務める未来投資会議を見ます。首相官邸ホームページから「政策・主な本部会議体」をクリックすれば閲覧できます。未来投資会議と検索してもヒットします。

2022年10月追記: 2020年に「未来投資会議」は廃止され、「成長戦略会議」が新設されました。そしてさらにこの「成長戦略会議」も廃止され、現在は新しい資本主義実現会議となっているようです。

この会議は2016年に 設置されたもので、かなり頻繁に開催されています。将来の経済成長を促す分野への投資を拡大するため、成長戦略を練る会議です。 今後予算が付くと予想される分野について関心を持って情報を収集しておくと良いでしょう。

政府のホームページをチェックする流れ

  1. 最初に財務省の国家予算を調べ、大枠を把握する
  2. 経産省で予算のポイントを押さえ、興味のある分野があれば、関連銘柄の情報をインターネットや出版物で仕入れる
  3. 首相官邸ホームページにアップされている未来投資会議を読み、何か新しい動きがないかチェックする。

たけぞうさんは「国家予算を知るのは銘柄選びだけでなく、国民として自分たちが収めている税金の使い道を知っておくことにもなり、意義があると思います。」と述べていますが、私がこの本の中で一番好きな一文はこの一文です。

私たちは国民の義務として「納税」をしているのですが、そのお金が何に使われているのか、使われ方は適切なのか。納税をした国民としてきちんとチェックしていこうと思いました。

トレードノートをつけよう

さぁ、いよいよ取引の開始です。株取引も読書と同じで「どうしてその株を買ったのか(本を読む目的)」「その株でどのくらいの損益が出たのか(その本で何を学んだのか・生かすのか)」など記録をつけることが大事なんだそう。

記録好きの私としては楽しいステップです。

トレードノートの付け方

勇気を持って買いエントリーしたらトレードの過程をノートに記録してほしいと思います。以下のような項目を書けばいいでしょう。

  1. その銘柄を買った理由
  2. 買った株価
  3. その日はどのような銘柄が買われていたのか、相場全体がどのような動きだったのか
  4. 利益確定あるいは損切りした株価とその理由
  5. トレードを振り返ってよかった、悪かった点、反省点

その他心構え

たけぞうさんはこの本の中で株取引をする上での心構えをたくさん掲載してくれています。その中でも私が「覚えておこう!」と思ったのは以下の事柄です。

  • 株にマイナスはつきもの買った瞬間から損をしていると考える
50万円の資金を投じて1ヵ月間で1万円儲かれば2%の上昇率。貯金よりずっと有利です。そう考えるとあまり欲張らずに利益確定したほうがいいと思いませんか?
  • 株価が10%下がったら損切り、と言いますがそうとは限りません。 自分自身の許容範囲で決めれば良いでしょう。
損切りを決めたらルールを必ず守りましょう。例外を作ってはいけません。 株価が損切り額まで来たら損を認めて潔く撤退しましょう。
  • 長い休暇の前には一旦手仕舞い。
  • 投資スタイルを確立できた人は強い。たけぞうさんの投資スタイルは「損をどれだけ食い止めるか」「損を大きくしない」と言うスタイルです。
  • 市場は年間200日ほどの営業日数があります。その200日全てが楽するわけではありません。どこかで上がるはずです。 ですから、相場環境が良くなった時、株価が戻りかけた時などに入っていく、1・2歩遅れて入るようなスタイル、なるべくリスクを回避する投資スタイルをとっているのです。

損が出た・・・その後どうする?

どんなに注意深く相場を見て株を買ったとしても残念ながら損は出ます。損が出ても落ち込まないために、「いくらになったら売る=いくらまでなら損しても良い」を決めておくのは大事です(上記の通り)

しかしながら、損をして株を手放したとしてもその株と永遠におさらばするのではなく、別れた後も少しずつ状況を見ることが大切なんだそうです。

損切りした銘柄のその後の株価を見続けるべき理由

理由が業績悪化なら、なかなか株価は上がらないかもしれません。しかし、高値でつかんでしまった、改ざんが浅く、需給が悪かったなど業績とは関係がない理由で下がってしまったのなら、下落から上昇へ転じる可能性があります。 ローソク足が下落から横ばいになって上昇に転じたあたり。ここで買って上昇すれば損を取り戻せる理想的なシナリオになります。 ナンピンよりむしろ一度損切りをして、下落から上昇始めたら再度エントリーすることをお勧めします。

ワクワク・ドキドキの株式ライフを!

私は株式取引を今年に入ってから始めましたが、株式取引を始めると世界のいろんなニュースに興味が出てきたり、政治について興味が出てきたりととてもニュースを見るのが楽しくなりました😊

お金とは「投票券」であり、何の企業、何のサービスに投票するかだと思っています。

株式取引を勉強しながら日本の会社についてもいろいろ勉強を重ねていきたいと思います✌️

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知を味方に付けて金持ちになろう 勝間和代 著『勝間式 金持ちになる読書法』

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勝間さんは今53歳で、私よりも約一回り上の世代です。私は普段、同世代の人たちや少し上の年齢の人たち話を聞く機会はありますが、一回り上の人の話ってなかなか聞く機会がないので勝間さんの話はとても貴重です。

自分の10年・20年後をイメージして「こういう風に時間リッチ・キャッシュリッチになりたいなぁ」と思わせてくれるのが勝間さんなのです。

また勝間さんはとても勉強家であり、なおかつ情報を集めるのが好き、新しいガジェットが好き、色々試して見るのが好きと、いう方なので勝間さんのブログメルマガを読んでいると新しいことを学べるのでとても面白いのです。

そんな勝間さんの最新の最近発刊された本がこちら「勝間式お金持ちになる読書法」です。

お金持ちになる読書法なんとまあストレートな表現なタイトルなんでしょう!

これを買うと「あぁこいつ金持ちになりたいんだな」なんていう心が透けて見える…いやむしろばっちり見えるので、買う時は少し躊躇しました。

どうして読書がお金持ちになる最善の道なの?

平均年収3,000万円以上の人は平均して月に約10冊本を読んでいるという統計が出ており、読書はお金持ちになる最強で最短の道のりということでした。

勝間さんは常日頃、読書は合法的なカンニングとおっしゃっており、何か問題解決をする時にはまず本を読みましょうとおっしゃっています。

本は個人のブログとは異なり「情報」として販売されているが故、事実無根なことは書かれていません。また、著者が誤ったことを書いていないか、編集者さんがチェックし万全の体制で世に送り出されているのです。

よって、何か迷ったり困ったことが起きた際にはその道のスペシャリストが書いている本を読み、正確な知識を身に着けましょうとのことでした。

また、特定のジャンルにこだわって読まなくとも、いろんな情報を仕入れることで無意識のうちにいろんな情報が繋がり新しいアイデアが出やすくなる、という嬉しい効果もあるようです。

余談ですがこの本の中で読書のジャンルの中で小説については「ご飯から取るエネルギーのようなものであって決して栄養分ではない」とおっしゃっていたのがちょっと小説好きの私としては悲しかったです…。

読書を効率的に進めるには耳を使おう!

本を読むことは大事ということはわかったとしても、月に10冊なんて平均すると3日に一冊…。なかなか難しいなと思いますよね。

でもこの本の中ではどうやったら月に10冊も本を読むことが出来るようになるのか、そこまできちんとフォローされています。

読書の効率を上げる方法は「耳を使うこと」

読書と言えば目を使って本の文字を読むことを一般的には指しますが、勝間式の読書法では耳を使うのです。

具体的には Kindle を iPhone や Android のシステムを使って読み上げる方法を紹介しています。

私も耳の読書、耳読についてはそういうものがあるというものを知ってはいましたが、この本を手に取るまでは実際に試したことがありませんでした。

今は私は Android を使っているので Android のトークバックで耳読をしています。

勝間さんはネックスピーカーを使用されているとのことで私もネックスピーカーを買ってみました。

こちらのネックスピーカーは3COINSで2000円。音質は正直そこそこですが、耳から情報を得るためだけのものに使うとすれば特に音質は高性能のものでなくても問題はありません。

イヤホンと違い耳の中にイヤホンが挿入されているわけでもないので、閉塞感がなく、それでありながら開放的に音を聞くことができます。

また私は小さい子どもがいるので子どもの声を聞きながら情報も取り入れることができて一石二鳥です。

ネックスピーカーを見かけたら是非使ってみて下さい^^。

とは言え、耳で聞いて実際読んだことになるの???右から聞いて左から抜けない?と私も思っていました。しかし実際に耳読を体験してみるとだいたい6〜7割くらいは話の内容を覚えているんですよね。そうそう、こんなこと言っていたなぁ。といった具合に。

私は洗濯・料理・掃除などの家事(自動運転で出来る作業)の時に耳読をしています。以前はYou Tubeやラジオを聞いていたのですが、今は読書の時間となっています。

上質な情報を得るには翻訳本を読もう!

この本の中で勝間さんは本を読むなら、日本の本ではなく翻訳本を読むことをおすすめされています。

翻訳本をおすすめする理由は翻訳本は様々なステップを踏まえて発行されているので日本で発行された本に比べて情報の質が厚いとのことでした。

翻訳本が日本で販売されるには、まず現地で本が発行されていること、そしてその本がある程度売れていることが必須となります。次に本を翻訳する権利を出版社が購入し翻訳されているというステップが必要となります。

翻訳というコストと手間をかけてまで発行するので、日本でも売れるという公算がなければそもそも出版社も翻訳する権利を買うことはないでしょう。

よって翻訳本には情報の質が高く、まだ日本には取り入れられていない情報が多く含まれているというのが勝間さんの考えです。

私も以前にこのまた本の中で何冊か翻訳本をご紹介していますが、正直翻訳本は苦手なジャンルでした。

なんだか説明もまどろっこしいし、思い切って物事ををズバッと言ってくれるわけでもないし、なんだか例えが分かりにくい…。

そんなイメージがありました。しかし、一度翻訳本を何冊かまとめて読んでみると、これらの読みにくいという感情にも慣れることができ今では普通に読むことができるようになりました。

これからも翻訳本を毛嫌いせずに読むようにしたいと思います。

オマケ付きの本だよ!

この本の書籍版の巻末には勝間さんがオススメしている翻訳本、15選が袋とじで収録されいるので、その本を順に読むのも面白いかもしれません。

是非一緒にたくさん本を読んでお金持ちになりましょう!

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2021年読書の振り返り

f:id:hase-base:20220404165115p:plain こんにちわ、さっちーです。今日は2021年、年の瀬ということもあり今年の読書の振り返りをしてみたいと思います。

あまりこちらに書評は書けていませんでしたが、相変わらず本の虫でした😊

2021年ずっと読んでいた作家さんたち

中山七里さん

中山七里さんの本との出会いは「刑事犬養隼人」シリーズでした。

中山七里さんの本は音楽ミステリーや警察ものなど様々なジャンルの本を執筆し、それぞれがシリーズ化されているのが最大の特徴ではないでしょうか。

  •  岬洋介シリーズ
  •  御子柴礼司シリーズ
  •  刑事犬養隼人シリーズ
  •  『ヒポクラテスの誓い』シリーズ
  •  毒島シリーズ
  •  宮城県警シリーズ
  • 能面刑事シリーズ

私は犬養隼人シリーズ(医療ミステリ)とヒポクラテスシリーズ(司法解剖ミステリー)、宮城県警シリーズ(警察モノ)が特に好きです。

シリーズ毎に登場人物はもちろん異なるのですが、別のシリーズの登場人物が作中に出てきたりと複数の作品を横断しているからこその楽しみを味わえるのが二度美味しい・・・( ̄▽ ̄)

例えば・・・

刑事犬養隼人シリーズの「切り裂きジャックの告白」に出てくる帝都テレビ報道局はこの犬養隼人シリーズである失態をしてしまうのですが、その帝都テレビ報道局のその後の様子が「セイレーンの懺悔」で描かれていたり、刑事犬養隼人シリーズで登場する埼玉県警の古手川刑事は「ヒポクラテスシリーズの誓い」にメインキャラとして出てきたりと一つの世界で完結しないのが中山七里ワールドなのです。

また、犬養隼人シリーズでは臓器提供や安楽死、子宮頸がん予防ワクチン問題など実際の日本でも賛否両論が挙がっている問題を取り上げており、正直「気持ちよくスイスイ読める!」とは言い難いですが、ミステリー物語とすることで実際の問題を私たちの日常の延長線にあるように感じさせてくれています。

重厚なミステリーを読みながら現代に蔓延る問題についても考えることの出来る中山七里ミステリーを今年は沢山読みました。もはや私の推し活でした。

寺地はるなさん

寺地はるなさんの本は読書好きな友人がオススメしてくれた「ほたるいしマジカルランド」

で一気にファンになりました。

そこから話題となった「水を縫う」「ガラスの海を渡る舟 」と続き、以前に書かれた本も読み始めています。

実は今年妊娠・出産をしたのですが、本を読むのが辛い時でもスッと物語の中に入り込めたのがこの寺地はるなさんの本だったのです。

主人公達が葛藤を抱えながらも自分の頭で考えて「これからの自分の生き方」に自信を持っていく過程を読んでいるうちに応援したくなっていました。

誰だって悩むし迷うし、人生に嫌になるよね。と思う一方で人はどんな時でもどこからでもまたやり直すことが出来るという大きなメッセージをもらったように思います。

「家事」の概念を変えた1冊

最後に「今年読んで良かったな」と思った本はこちら!

家事の概念を変えた1冊

これまで「家事」って聞くと「あー、面倒だな・・・」と気が進まなかった私ですが、「ハウスキーピング」と聞くとなんだか家全体を自分でデコレーションしているような気になって同じ作業でもとてもクリエイティブな工程に思うことが出来たから不思議です。

この本ではまずは15分、気になるところから家事を始めましょう!と指南されています

「15分って言ってもやるべきこと絶対終わらないよ」と思っていた私。実際に15分のタイマーをセットしながら作業してみると「おや、意外と出来るぞ・・・」という発見が。

キッチンの水回りのお掃除から洗濯機のフィルター清掃、そして面倒な洋服をクローゼットにしまうまで15分以内で出来てしまったのです😊!

「めんどくさい」と思う心が実際にかかる時間よりも多く時間がかかるように錯覚させていたんだなと思うようになりました。

今は昼と夜の2回、15分のタイマーをかけてババババババッ!と家事を終わらせています。

本に救われた2021年

今年はライフスタイルがガラッと代わり、本を読む時間を確保するのが難しくなる時期もあり辛かったですが、少しずつまた本と触れ合う時間を持つことが出来るようになってきてとても嬉しいです。

産後メンタルも体力もボロボロの時に気づいたんです。「あぁ、余裕が欲しい」って。

余裕を作るためにどうしたらいい?と考えた私は

  1. 無駄なこと、今しなくていいことをしない
  2. 完璧を目指さない
  3. ストレスを発散する

生活をしようと思ったのです。

「無駄なこと、今しなくていいことをしない」「完璧を目指さない」というのは簡単に出来たけれど「ストレスを発散する」がうまく出来ませんでした。なぜなら友達と楽しくカフェでおしゃべりすることも、気ままに散歩に行ったり運動したりすることも出来なかったから・・・。

じゃあどうやってストレスを発散しようかと考えた時に、私が考えたたのは

  1. 別世界に没頭する(フロー体験をする)
  2. 心を1日1回リセットする

でした。そして毎日15分以上本を読むモーニングページを続けることを毎日のルーティンとして取り組みました。

モーニングページについてはこちらの本をどうぞ👇

めっちゃ迷っていた時に手帳に書き殴ったメモ

このルーティンをこなすようになってから、少しずつ毎日が楽しくなってきたように思います。「あぁ、また読書に救われた」そう思いました。

本を読む習慣があったからこそ、この解決策で前向きになれたのだと思います。本に救われた1年でした。

2022年も本と一緒に生きていこうと思います😊

チーム・自分をリビルディングする 梨木香歩 著『ほんとうのリーダーのみつけかた』

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こんにちは。今日は珍しく児童書を紹介したいと思います🐥私はこの本を新聞の広告で見て気になって取り寄せたのですが、手に取るまで児童書であることに気付きませんでした。

この本は著者の梨木香歩さんが昨今の新型コロナウイルスの蔓延という、未だかつて経験したことのない状況下で「どう生きるか」を考えて欲しいと願い発刊されたものです。

自粛警察という新しい言葉が生まれたり、令和の時代に村八分のような出来事が起こってしまったり。「ワンチーム」という言葉が流行語に選ばれた後にしては残虐なことがまかり通る時代になってしまいました。

人との繋がりが希薄に感じられてしまうこの頃だからこそ考えたいテーマが書かれているこの本。児童書ということで簡単に読み進められます。ぜひ秋晴れのお休みの日に読んでみてください😊

ないよう・あらすじ

非常時というかけ声のもと、みんなと同じでなくてはいけないという圧力が強くなっています。息苦しさが増すなかで、強そうな人の意見に流されてしまうことって、ありませんか?でも、あなたがいちばん耳を傾けるべき存在は、じつは、もっと身近なところにいるのです。あなたの最強のチームをつくるために、そのひとを探しに出かけよう。(本のそでにある内容説明より)

この本は

  • ほんとうのリーダーのみつけかた
  • 今、『君たちはどう生きるか』の周辺で
  • この年月、日本人が置き去りにしてきたもの

の3つの章に分かれています。私がこの中で特に心に訴えかけられ、考えさせられたのは第1章のほんとうのリーダーのみつけかたでした。

私たちの行手を阻む罠、同調圧力

ほんとうのリーダーをみつける前に、私たち人類の基本的な習性を解説するところから話を初めています。

私たち人類は大昔、基本的に群れを作って集団で生活し、互いに支え合い生き延びて来ました。まとまることで命を繋ぐことが出来たのです。

日常生活でうっかり命を落としてしまったり、腹ぺこで飢え死にしたりすることが無くなった現代の私たち。しかし、私たちの無意識の奥底には、昔ながらの「群れを作る」習性がまた残っているのです。

生き延びるために多勢につく、おかしいなと思っても従ってしまう。本来生き延びるために身に付けたこの知恵は『同調圧力』という名前に変わり、私たちが心のままに歩いていくことを難しくしているのです。

群れや圧力とは一方的に私たちに圧をかけてくるだけのものなのでしょうか。同調圧力の中に蔓延る鬱陶しさから抜け出す策は「言葉である」とこの本では説いています。

日本語を丁寧に選びとることの大切さ

本書の中ではこの同調圧力が持つ鬱陶しさを和らげる言葉の一つとして「みんなちがって、みんないい」をあげています。

群れや同調圧力は皆が同じ方向を向くことを良しとしています。そんな中誰か一人がそっぽを向いていたら?

きっとそっぽを向いている人の友達や家族は「この子は群れから外されないかなぁ」と心配になってしまうはずです。そんな不安な言葉を和らげてくれるのが「みんなちがって、みんないい」なのです。

でも、問題なのは「みんなちがって、みんないい」の言葉の意味が違う方向に進んでいることなのです。言葉が持つ本来の意味の通りに言葉が使われないと、言葉が持つ力は失われ、無力化し、さびれたパチンコ屋にいつも掲げられている花輪のように虚しいものになってしまうのです。

自分の気持ちを相手に伝える時、言葉を選んでいますか?

「マジで?」や「ヤバイね」などは汎用性の高い日本語の代表例。以前バリに行った際にタクシーの運転手さんから「What's the meaning of YABAI in Japanese?(日本人が使うヤバいってどういう意味?)」と聞かれ、うまく答えられませんでした。タクシーの運転手さん曰く「日本人は皆『ヤバい』と言いまくっていて何を言っているのか分からない」とのこと。

『ヤバい』を普段使っている私たちはその前後の状況から『ヤバい』の意味を推測しお互いに意思疎通出来るけど、風習や習慣が違うバリのタクシーの運転手さんは、そりゃ分からないよな…と日本人を代表したつもりになって反省しました。

最近のSNSでは人々の心を鷲掴みするような、言葉巧みな表現が溢れています。口コミに惹かれて買ったけどイマイチだった、という経験は誰しもがあることでしょう。

あるものを過大に評価してしまうことは、そのものの魅力を半減させるだけではなく形容した言葉の力さえ奪ってしまう、そんなことに私たちは気付いていかなければならないでしょう。

あるものをあるがままに伝える、そのために日本語を丁寧に選ぶ習慣をつけよう。そう思いました。

これは一見、群れのこととは関係ないようですが、群れのコミュニケーションの大きな柱は、やはり言葉なのです(本文p19)

あなたの、ほんとうのリーダー

そう、あなたの、ほんとうのリーダーは、そのひとなんです。 (中略) 自分のなかの、埋もれているリーダーを掘り起こす、という作業。それは、あなたと、あなた自身のリーダーを一つの群れにしてしまう作業です。チーム・自分。こんな最強の群れはいない。(本文29p)

やっぱり、というか当然だよね、ほんとうのリーダーはその人自身なのです。

でも自分が信じられなかったり嫌いだったらどうしたらいい?そんな風に思うこともあるかも知れません。どうしたら、自分の中に渦巻く様々な顔の自分を束ねられるか、そのヒントは客観視だというのです。

本書では自分を見つめる、筋肉のようなものをつける。と表現されていました。(本文30p)

自分を一番客観視しづらい時、それは自分の力なさを感じた時でしょう。

人生は勝ち負けで表されるものではありませんが、思い通りに行かなかった時、自分との戦いに負けてしまった時にどう向き合うかで「負け」の意味合いが大きく異なります。豊な負けをしましょう、という言葉が本書にはありました。

自分が、敗者であることに向き合うことの奥深さに較べれば、勝者であることなんか、薄っぺらいことです。(本文45p)

私は人との関わりがあまり得意な方ではありません。

だからじっと家で一人気ままに生活していることが多いのです。しかし、それでは自分を客観視することは難しいな、人と交わることで一人でいる時には見せない顔が出てくるからこそ、もっと積極的に人と交流したいな、と思いました。

自分を考える時に側に置きたい1冊

新型コロナウイルスの影響でこれまでの普通が普通じゃなくなって、新しい普通が普通になってきたこの頃。

これまでの「今までそうしてきたから」が少しずつ変わり始めようとしてます。そんな時だからこそもう一度「ほんとうのリーダー」と作戦会議をする必要があるのかも知れません。

自分を考える時に側に置いておいて、たまにちょっと見返して。これからの新しい時代を迷わないために大切に本棚にしまいたい1冊でした。