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大事なことをシンプルに 伊藤羊一 著『1分で話せ』

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こんにちわ、さっちーです

家に見慣れない本がありました。

主人に聞いてみると「俺が買った」とのこと。

普段あまり本を読まない主人(失礼!)が本を買うなんて何事だろう・・・?と思っていたら、どうやら今度会社の試験で面接があるらしく、その対策で本を買ったようです。

とりあえず形から入るところは似ている主人と私。

主人が読んでいない時にこっそりと本を拝借して読んでみました。

そもそもプレゼンとは?

この本の序章で『そもそもプレゼンとは何でしょう?』との問いかけがありました。

プレゼンとはもちろん、会議などの場で企画を発表することを指す言葉です。

しかし、プレゼンの最終着地点は『発表すること』でしょうか?

多くのビジネスの現場でプレゼン=発表で終わることは稀であって、プレゼンの最終着地点は『プレゼンした内容に決定してもらう』ことではないでしょうか?

言い換えれば『他の同僚や上司に動いてもらう』それが、プレゼンの最終着地点であり、プレゼンとは何か?の問いの答えになります。

人の話…聞いていますか?

基本的に人は「人の話の80パーセントを聞いていない」そうです。

友達や彼氏と一緒に映画に行ったりテレビを見ているとしましょう。

「あのシーンってさ・・・」と話しても「え?そんなのあったっけ?」ってなることありませんか?

人の話を聞いているようで、実際の我々の頭の中では

「あの人、今日もネクタイ長いな・・・」 「あ、今日ゴミの日だった・・・」 「おなか空いたな・・・」

と全然人の話を聞いていないのです。皆さんも経験あるかと思います。

人の話を聞かないように出来ている私たちに話を聞いてもらい、動いてもらうためにはタイトルにもあるように『1分で話をする』ことが大切になって来ます。

1分で話をするために必要なこと

主張と結論をピラミッド型に積み上げる

「読書って、すごい面白いじゃないですか?いろんな空想の世界に浸れるし、いろんな歴史上の人物の話も勉強できるし。あ、あと集中力とか語彙力もつくっていいますよね?やっぱりこういうこと聞くと読書って大切だなって思うんです・・・」

 

「読書は大切です。なぜなら想像性が広がる、過去を学ぶことができる、集中力が身につくからです」

どちらが聞いていて、聞きやすいかは説明しなくてもお分かりですね。

後者の話し方のスタイルは

①結論→②根拠(複数)

となっています。

これがこの1分で話すための必須テクニックとなります。

結論を出す

前述の通り、プレゼンの核は『結論』です。

しかしながら、様々なプレゼンでは「売上が伸びています」や「今月はAの商品の伸びが顕著です」といった『事実』の発表が多くなりがちです。

事実は現状の把握として必要不可欠ですが、事実は結論ではありません。

現状から導かれる事実によって我々は「考え」、結論を出さなければいけません。

今このプレゼンで必要なのは『売上が伸びているからどうするか』『Aの商品の伸びが顕著だからどうするのか』です。

結論がきちんと結論になっているか確認しましょう。

気をつけるポイントたち

書評を書く時に大事なことは何を伝えるかを見極めるということです。今回、私はこの書評を書くにあたって、この本を3回読みました。なぜなら、曖昧な情報を載せてしまうとわたほんの信頼が落ちてしまうと考えたからです。3回読んでいると次第にどこが重要なポイントなのかがわかってきて、スルスルと書評を書くことが出来ました。

この文章、聞いているだけ(見ているだけ)でまどろっこしいですよね?

この文章に手を加えると

書評を書く上で気をつけていることは重要ポイントの把握である。なぜなら曖昧な表現ではわたほんの読者にとって誤解を与えてしまうからです。

こんな感じでしょうか。

本書の中では

・いらない言葉をいかに削るか ・自分の頑張ったポイントは入れない ・ロジックが通る別の言葉に言い換える

ことをポイントとして挙げています。

感情に訴えかけるプレゼンを

ここまでお伝えしてきた内容を身につけるとだいぶスッキリしたプレゼンになると思います。

しかし、これだけでは「話はわかったけど・・・でも・・・」で止まってしまいます。

話を聞いてもらう上で大切なことは「どのくらい自分の事として聞いてもらえるか」だと筆者は述べています。

ジャパネットたかたがテレビ通販なのに売れ続けている理由は製品がいいことはもちろん、『感情に訴えかける一言を最後に言う』と高田社長が以前おっしゃっていました。

「このカメラで運動会、頑張っているお子さんをぜひ!撮影してあげてください!」

この一言で一気にこのカメラを買って我が子の勇姿を収めている自分をイメージさせるのだそう。

プレゼンも人の心が通ってなんぼです。

感情に任せて話をするのと、感情に訴えかける、似て非なるものですね。

おわりに

この本の巻末には様々なプレゼンのケーススタディが掲載されています。

来週プレゼンを控えていらっしゃるアナタ、この週末プレゼン対策にこの本を読んで見てはいかがですか?

ちなみに主人は面接無事に合格したよう。

「良かったね」と行ったら「面接した部屋が声がよく通る部屋で良かった!!」と言っていました。(主人は声が小さいのです・・・)

この本関係なくない????と思ったのは内緒です。

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