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ミステリー&グルメの最強タッグ!石持浅海 著『Rのつく月には気をつけよう』

f:id:hase-base:20220303155834p:plain ちょっと遅い夏休みとして香港とバリに旅行に行って来ました!英語もカタコトしか話せない私が一人で海外に行くなんて、自分が一番驚いています。(バリで現地集合の旅でした)

今回ご紹介させて頂くのはこちらの1冊、石持浅海著「Rのつく月には気をつけよう」です。

どんな本?

大学時代からの飲み友達の湯浅夏美と長江高明、熊井渚。いつも3人の飲み会だと味気なくなってしまうので彼らが設けたルールはただ一つ、「毎回新しいゲストを飲み会に呼ぶ」ということ。

美味しいお酒と美味しい肴を前に繰り広げられるのはやはり恋愛の話。現在進行形の恋愛やほろ苦い過去の思い出など話は尽きるところがありません。

頭脳聡明な長江の鋭いツッコミが今日も冴え渡る…。

著者の石持さんってどんな人?

この本の著者の石持さん「浅海」さんというお名前ですが実は男性なんです!びっくりですよね。1966年愛媛県出身の作家、2002年に『アイルランドの薔薇』で本格的な作家デビューされました。

石持さんの作品で特徴的なのが『類例のあまりないクローズド・サークル(閉鎖空間)』で事件が進行するという点。これは作家以外にもお仕事をされている石持さんが他の作家さんとトリックがかぶってしまわないようにする為に考えだした芸風だそう。

この本には美味しそうな描写がいっぱい!

この本の著者の石持さんは日本を代表するミステリー作家さん。そのミステリーの内容もさながら、この本の醍醐味、オススメポイントの1つ目はなんといっても本の中で繰り広げられている飲み会のお酒や肴の表現ではないでしょうか?

もう、本当に美味しそうで読んでいるだけでお腹が空いて来てしまうんです…。

・ビールにチキンラーメン(茹でずにそのまま、崩して食べる) ・オレゴン・ワインのシャルドネチーズフォンデュ… ・泡盛に豚の角煮 ・大吟醸の日本酒にぎんなん ・シャンパン・パイパーにスモークサーモン

お、美味しそう…。宅飲みにしてはめっちゃ豪勢ではなかろうか…。

短い時間で1話サクッと読めちゃう!

この本のオススメポイント2点目は、1話ごとの話が短く通勤の移動の合間などにサクッと読めてしまうところ。

1話おおよそ10〜15ページくらいの構成となっています。さっちーは毎日のお風呂タイムに読んでいました。どうしてもミステリーの本だと、話の展開がゆっくりになってしまい一気読みしないと話がややこしくなってしまう…と思いがちですが、これなら空いた時間にサクッと読むことができますね。

ミステリーにグルメに、1冊で2度美味しい!

人気のあるミステリー作品。しかし今回はミステリーといっても殺人は起きません!

恋愛をしている時って素直にその気持ちを相手に伝える事って恥ずかしくて出来なくって、ついつい遠回りな表現になってしまう事ってありますよね?

そんな奥ゆかしい気持ちから生まれた不器用な思いを拾い上げていく、そんな作品です。

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